【正直、面倒…】でも逃げられない「消防計画」と防火管理者の使命

「また書類か…」「正直、消防計画なんて形式的なものだろう」
そう思ったことはありませんか?
実はその“面倒くさい”気持ちが、あなたの建物に住む人や働く人を地獄へ突き落とす引き金になるのです。
■ 実際に起きた悲劇
ある商業施設で起きた火災。
火はたった一つのコンセントから広がりました。
本来なら避難経路を確保し、すぐに避難誘導ができるはずでした。
しかし、消防計画は形だけの書類。
責任者も「訓練は形だけでいい」と考え、内容は誰も把握していませんでした。
結果――
避難経路に物が置かれて出口はふさがれ、避難誘導の声も上がらず。
人々は煙に巻かれ、命を落としたのです。
あとで消防が指摘したのはただ一言。
「消防計画さえ実行されていれば、犠牲者は出なかった」。
■ 消防計画=“命のシナリオ”
消防計画は「紙の束」ではありません。
それは、火災という最悪の舞台が開いたときに、どう動けば命を守れるのかを示すシナリオです。
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誰が通報する?
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誰が初期消火に向かう?
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誰が避難誘導をする?
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避難経路は? 集合場所は?
この一つでも欠ければ、人は迷い、逃げ遅れ、犠牲が出ます。
■ 防火管理者の“責任の重み”
防火管理者は「書類係」ではありません。
あなたはその建物にいるすべての人の“命の舵取り”です。
火災の混乱の中で、人は冷静に動けません。
だからこそ、事前に決め、共有し、訓練しておくことが絶対に必要。
それが消防計画であり、防火管理者の使命なのです。
■ 最後に――あなたに問います
火災が起きたその瞬間、
「面倒だから…」と放置した消防計画のせいで、逃げ遅れた人が出たとしたら。
あなたはその責任を背負えますか?
消防計画は、あなたの建物にいる人を救うたった一枚の盾です。
面倒だからこそ、今すぐ見直してください。
もし防火管理者のなり手がいない、防火管理者を専門家に任せたいという方は下記の問い合わせまでご連絡をお願いいたします。
防火管理担当:info@bosai-vita.jp
家具でコードを挟んだり、ペットが噛んだりすることで、コードの内部が損傷し、ショートして発火する危険があります。
対策:コードに無理な力がかからないように配線し、損傷がないか定期的に確認しましょう。断線しかけているコードは使用せず、交換してください。