【知らなきゃ危ない】統括防火管理者と防火管理者の違いとは? ― 命を守る二つの役割

「火事になったら、誰が指揮をとるのか?」

火災は一瞬で日常を奪います。
「誰かが消火器を持っているから安心」
「避難訓練をやったから大丈夫」

――本当にそうでしょうか?

実際の火災では、数十秒の判断遅れが“命の明暗”を分けます。
その時、現場で頼りになるのが 防火管理者
そして、建物全体を見渡して総合的に指揮をとるのが 統括防火管理者 なのです。

わかりやすい例えで言うと…

  • 防火管理者は「各店舗の店長」
     → それぞれの店で消火器の点検や避難経路の確保を担当。

  • 統括防火管理者は「ビル全体を仕切る総監督」
     → 10店舗が入る商業ビルなら、その全体の避難ルールや防火計画をまとめ、いざという時に“全館の指揮”を執ります。

もし店ごとにバラバラに避難誘導をしたら…
廊下で人がぶつかり、出口はパニック。
その混乱が二次災害を生み、犠牲者を増やすのです。

だからこそ――
「全体をまとめるリーダー=統括防火管理者」が絶対に必要なのです。

リアルな火災の瞬間

想像してください。
地下の飲食店から火が出ました。
煙はあっという間に上階へ…。

  • A店の防火管理者:「とにかく裏口から避難!」

  • B店の防火管理者:「いや、非常階段から逃げろ!」

  • C店の防火管理者:「お客様を先に!従業員は後だ!」

指示がバラバラで、人の波は交錯。
結果として出口は大混乱――。

ここで、もし 統括防火管理者 がいたなら?
「全館、こちらの非常階段を使え!」「煙の回るルートは避けろ!」
と、一つの声で全体を統制できます。
この「統一された指揮」が、多くの命を救うのです。

まとめ

  • 防火管理者:各テナントや部署単位で火災対策を担う現場リーダー。

  • 統括防火管理者:建物全体を統合し、火災時に全体の避難・指揮を行う司令塔。

つまり、
「防火管理者が“各自の盾”なら、統括防火管理者は“全体を守る大将”」。

火災から命を守るためには、この二人三脚が欠かせません。
もしあなたがビルオーナーや事業主なら、今すぐ確認してください。
あなたの建物に“本物のリーダー”はいますか?

もし防火管理者のなり手がいない、防火管理者を専門家に任せたいという方は下記の問い合わせまでご連絡をお願いいたします。

防火管理担当:info@bosai-vita.jp

*レスキュー役立つ豆知識
逃げ遅れの原因トップは「確認しようと戻ること」
貴重品や荷物を取りに戻ってしまうのが致命的。火災時は「命が第一」で荷物は諦めよう!

 

 

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