命を守る責任 ― 防災の日に考える「防火管理者ができること」

9月1日、防災の日。
毎年この日になると、ニュースやSNSでは「備えの大切さ」が取り上げられます。
でも――実際に火災や災害が起きた瞬間、命を守れるのは 備蓄品やマニュアル だけではありません。
その場にいる人の「判断」と「行動」です。
火事は一瞬で日常を奪う
「火が出た!」その一言で、店内は一瞬にして地獄に変わります。
煙は30秒で視界を奪い、1分で喉を焼き、3分で生死を分ける。
「逃げ道はどこだ?」「消火器は?」と迷う時間すらありません。
この現実を知っているからこそ、防火管理者は日々の点検や訓練を軽く考えません。
「今日も何もなかった」――それを当たり前にするのが、私たちの使命です。
防火管理者ができること
- 避難経路を確保すること
たった1つの段ボール放置が、出口を塞ぎ、命を奪う障害物になります。 - 消火器・報知器を確実に使える状態にすること
「壊れていないか」「使い方を従業員が本当に知っているか」
その確認が、火を小さなうちに止められるかどうかを決めます。 - 訓練で“迷わない行動”を体に染み込ませること
本当の火事で人は冷静ではいられません。
だからこそ「体が勝手に動くレベルまで」繰り返す必要があります。
防災の日に問いかけたいこと
あなたの店やオフィス、そして家族を守る場所に、
「命を預かる責任者」はいますか?
防火管理者は、ただの資格や役職ではありません。
非常時に最初に声を上げ、最初に動き、そして最後まで人を逃がす存在。
それが防火管理者です。
今日、できること
防災の日だからといって、大げさな準備は要りません。
今すぐできることは――
- 避難経路を歩いて確認する
- 消火器の場所をスタッフ全員に共有する
- 防火管理者として「ここは大丈夫」と胸を張って言えるか、考えてみる
火事や災害はは“いつか”ではなく、“今日”起こるかもしれません。
その時に守れるかどうかは、あなたの行動次第です。
もし防火管理者のなり手がいない、防火管理者を専門家に任せたいという方は下記の問い合わせまでご連絡をお願いいたします。
防火管理担当:info@bosai-vita.jp
*役立つレスキュー豆知識
