【一人暮らしの秋の夜長】―静寂を破る“火の牙”

秋の夜、ひとりで過ごす時間は心地よいものです。温かい鍋料理、アロマキャンドル、ヒーター…しかしそのすべてが、あなたを焼き尽くす「凶器」に変わる可能性があります。
■事例:アロマキャンドルが招いた惨事
大学生の女性が、秋の夜長にアロマキャンドルを灯して勉強していました。眠気に負け、つい机に突っ伏して寝てしまった数分後、カーテンに火が燃え移り、部屋全体が炎に包まれました。彼女は煙に巻かれて帰らぬ人となりました。
「少しの間だから大丈夫」
「秋だから火事なんて起きにくい」
その油断が、未来を奪ったのです。
■防火管理は“あなた自身”でもある
建物での防火管理者はもちろん大切ですが、一人暮らしの場合は自分自身が“防火管理者”です。火を使ったら必ず消す。電気器具は点検する。避難経路を頭に入れておく。これらを怠れば、助けてくれる人はいません。
秋の夜長に訪れるのは、癒しではなく“炎の牙”かもしれない。今日から自分の生活に「防火管理」を取り入れてください。それが生き延びる唯一の方法です。
*レスキュー役立つ豆知識

隣人も気づきにくい。夜中や外出中に火事が起きると被害が拡大してしまう